人生を動かす魅惑のサモシール島 [スマトラ一人旅]
インドネシア・スマトラのトバ湖に浮かぶサモシール島でぶらりとカフェに立ち寄った。
このカフェからの景色は、京都・宝泉院にある額縁庭園を想起させられる。
ふとガラス窓がないことに気がついた。
スコールの時はどうなるのだろう?横殴りの雨にはならないということか?
なんとも不思議な空間でしばし湖を眺めていた。
オーナーはインドネシア人ではなく、初老の西洋人男性。
店全体を見渡すかのように奥にある大ぶりの椅子に静かに腰掛けている。
髭には白いものが混じり、顔には深い年輪が刻まれていた。
いつからなのか知る由もないが、きっとこの地に魅せられ移住したに違いない。
一度くらい、海外に移住したいと想い描いた人は多いのではなかろうか?
しかし現実問題となれば話は別、簡単なものではない。
帰り際に一言、「ナイス・ビュー」と言うと、
静かに、そしてゆっくりと
「イエス・アイ・ラブ」と彼はつぶやいた。
人生を変えてしまう景色、とてつもない魔力を秘めている。
タグ:インドネシア・スマトラ島
詩人ですね
by ごお (2010-01-13 14:32)