ブルー・オニオンに憧れて [東欧チェコ ~プラハ一人旅~]
チェコ・プラハは衝動的に渡航したのだが、
まったく目的がなかったわけではなく、あるものを探していた。
メトロとトラムを乗り継ぎ、たどり着いたのがI.P.PAVLOVA駅。
この街は中型クラスの都市だろうか?メトロの駅、トラムの駅、スーパーをはじめとして様々な施設が揃っている。その後、ここから歩いて15分くらいのホテルに宿を取ったりと何かと世話になった街でもある。
さてここI.P.PAVLOVAへは「ブルー・オニオン」を探しにやってきた。
ブルー・オニオンは中国のザクロ模様をモチーフにした白磁器。ヨーロッパでは
ザクロの柄を玉葱と勘違いをして「ブルー・オニオン」と呼ばれるようになった。
ドイツのマイセンが最も有名で高額であることでも知られているが、
実はチェコ・ボヘミア地方は良質の磁土が取れるため、隠れた名産地である。
そしてマイセンと比べて格段に安いらしい・・・
店に入るとまっさきにブルー・オニオンのショーケースへ。
マイセンだと最低1万円はするはずだが、なんと安いものは2000円くらいから・・・
しかも品数が豊富、ショーケースにへばりつくように見入っていると
女性店員がひらりと背後へ。
振り返ると「ニコッ」っとほほえみかけてくる。
知的な感じの金髪のお姉さん、かわいいじゃねーか。いや、今はブルー・オニオンだ。
再びショーケースに目をやると、
「これは新作よ。いいデザインでしょ?お薦めよ」
「ああ、そう?いいね。いいよ、これ、買うよ」
上客と見たのか、カモと見たのか、押しが強い。
「後一つ買えば税金が戻ってくるけど、これなんかどう?」
「そうか、税金ね、そりゃもちろん買うさ」
およそ2万くらいの買い物をすると税金で2割ほど戻ってくる。
そりゃあ、ついつい買い足してしまう。
「あなたがきっと気に入るボヘミアのカップもあるわ」
「ほんとにーー??」
言われるがまま2階へあがると素敵なボヘミアグラスがずらりと並んでいる。
その中にキラリと輝くボヘミアのデミカップが僕を誘っているように見えた・・・
なんてったってボヘミアのコーヒーカップだ。興味ないはずがないっ!
僕は日本はもとより旅先で気に入ったコーヒーカップを収集している。
たっぷり買いたいところだが荷物が増えるのも困るし、日本へ郵送するのも面倒だ。
ブルーオニオンやボヘミアグラス以外にも色んなカップがあって目移りしてしまうが、結局のところブルー・オニオンのコーヒーカップ3つと、ボヘミアグラスのデミカップ2つを買い、家のコレクション棚に加わった。
タグ:チェコ・プラハ
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