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スマトラの客引き [スマトラ一人旅]

空港、駅、バス停など、ツーリストが集う場所は客引きの縄張りであり稼ぎどころ。
ワサワサとやってきては猛烈なアタックを受け、その場を抜け出すのに苦労させられる。
しかし、時として客引きが役に立つことも。
深夜に空港に到着したとき、歩いてホテルを探すのはしんどい上に危険もともなう。
そんな時はなるべく人の良さそうな顔の客引きを選びホテルへと案内してもらう。
北スマトラ、トバ湖に浮かぶサモシール島に着いた当日は移動手段がまったくわからず、
とりあえずフラフラしていた。
サモシール雑観.jpg
サモシールあれこれ.jpg
すると猛烈なアピールをしてくる客引き君がいた。
年齢は20才くらいだろうか?数いる客引きの中では若手の部類、見た目には悪そうではないがそう簡単に心を許すわけには行かない。
もちろん軽くいなして相手にしなかったが僕の行く先々についてくる・・・
ホテルを出ると、「バイクで案内する」と言い寄られ、カフェを出ると「乗ってってよ」
ちょっと根負け。まー、悪いヤツには見えなかったので、客引き君のバイクに2ケツ。
島を巡り30分もした頃だろうか?あろうことか警察にバイクを止められた。
すると客引き君、振り向きざまに
「ノー・ライセンス、ノー・ヘルメット」
おいおい、なんだそりゃ
僕らはバイクから降ろされ、客引き君はポリスに連れて行かれてしまった。
警察の検問に.jpg
検問なのでたいしたことはないとは思うが、もしものことがあると面倒だ。
僕はバイクのところで様子を伺う。
しばらくすると、客引き君がやってきて
「お金を出さないといけない」
「いくらだ?」
「5万ルピア」
5万ルピアは600円かそこら。まー、ワイロにしちゃ安いが
低い物価に慣れてきたところなので決して安いという感覚ではない。
だが面倒はごめんだ、さっさと支払いその場を後にした。
困ったことに客引き君はまったく負い目を感じていないらしく陽気でご機嫌。
こちとらすこぶるご機嫌斜めだ。
ワイロを取られたのは100%客引き君のせいだが、
考えてみると彼はマリファナだとかは勧めてこなかったので
真面目で良心的な客引きだったのかもしれない。
旅行社なんかでバス待ちやフェリー待ちをしていると「ハッパ、ハッパ」と日本語で言い寄られるからなぁぁ。

客引きのやっかいになるときは人を見る目が問われる。
その全てが自分自身に降りかかってくるのだから。
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