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なぜ中華料理が世界一なのか?? [休憩室]

「世界一の料理は中華料理である」
よく言われていることではあるけれどまったくもって異論はない。仕事においてかなりの中華料理を口にしてきた。特級調理技師の造る宮廷料理から、3日3晩食べつくすと言う満漢全席も客としてではないが口にすることが出来た。豪快さと繊細さを併せ持つ中華の醍醐味は嫌と言うほど理解しているつもりだった。
ところが最近になって中華料理に新たな衝撃を受けることになる。

ここ最近ひょんな事から中国人の知人が出来た。20代の若者が大半だが彼らは一つ屋根の下、共同生活をおくっている。ちょっとした異文化交流を楽しむかのようにそこを時折訪れた。
すると「お腹すいてますか?」「食べますか?」と昼食を薦めてくる。
「う~ん、まぁいただこうかな」とちょっとだけ食べてみることに。
いわゆる「家庭料理」であってたいした仕込をすることもなくサクサクっと作っている。
そして出来上がったのがこちら。ニンニクの茎の炒め物に青菜のスープ、手づくり豆腐、そしてなんだかよくわからないものまであるが、なかなかバランスのとれたメニューだ。
中華GS.jpg
まぁ、あまり期待というか何の先入観もなく口に放り込んだ。
すると「!!??」なんとうまいことか・・・
久々に食べ物で体に電流が走った!なんだろうかこれは、そこらの中華料理とはあきらかに異質なもので種類が違うと言っても過言ではない。
「日本の中華料理屋の味とはまったく違うね」というと
「はは、あれは中華料理ではありませんよ」と笑っている。
そうか街の中華屋さんは中華風の日本食ということなのか。
トン足の炒物のコピー.jpg
なんだかよくわからないものの正体はどうやらトン足。
このトン足にやたらとそそられる。さっそく挑戦してみた。
コラーゲン質の皮が口の中でトロリと溶け出し、旨みが口全体に広がった。これが家庭料理なのか??だとすると中国の家庭料理恐るべし!である。
そうか、冒頭に記した「世界一の料理は中華料理である」というのはなにも宮廷料理や贅を尽くした中華料理ではなくこれら家庭料理にあったのかもしれない。どんな食通もこんな事実を見逃しているのではないか?
ここの料理がうまくてうまくて訪れるごとに食事を頂戴している。
「世界一は家庭にあり」と改めて中華料理の奥深さを知らされた。


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そして廃刊・・・旅本part.2. [休憩室]

残念なことに愛読していた旅雑誌が廃刊してゆく・・・
知っているだけでも最近で2つ。
「旅行人」はガチンコ中のガチンコ旅雑誌。かなりマニアックな存在でそこいらの書店にはなかなか置かれていない。足で情報を稼ぐ記者の鑑のような取材記事は旅の楽しさだけでなく幻想までもが目一杯詰まっていた。
ガイドブックとは大きく異なるその中身はコアで貴重なものが多く、もう端から端まで何度も何度も読み返してはその国に想いを馳せた。
旅行人.jpg
情報過多のご時世ゆえの廃刊か?
これほどしっかりした情報はなかなかないのだけれど・・・
「旅行人」はいわば旅雑誌の頂点といっても過言ではなかった。
スポンサーや読者に迎合することなく伝えたいものを貫いてきた。それはとても勇気のいる事であり、良い意味で時代に逆行していたはずだ。
必ずしも良いモノだけが残ってゆくわけではないという現実。いくら素晴らしいモノでも購読者が増えるわけではないという現実。ホンモノゆえに消えてゆく...困った時代になったものだ。
会社としての「旅行人」は出版活動を続けるそうなので、また違う形でも良いから復活を願っている。いや、同じ名前、同じ形態での復活を願いたい。

最近のお気に入りの「旅本」を二つご紹介。
一つ目が女優・片桐はいりさんの著書「グァテマラの弟」
二つ目は「インドネシア全二十七州の旅」
旅本2.jpg
「グァテマラの弟」は久々に出会った素敵な旅本だ。
これがまたとんでもなく良く出来たドキュメントになっている。
紀行モノというカテゴリーにおいては間違いなくトップランク。
はいりさんの人柄もあってか、まわりの人、出会う人々がすこぶるユニークで暖かい。
そしてなんといっても彼女の―そこに入り込んでゆく感性―が素晴らしい。

「インドネシア全二十七州の旅」はジャカルタ在住の著者が二十七州を巡ったというとんでもない内容だ。
なにがとんでもないって、インドネシアは1万8千の島からなる国家。二十七州を巡ることがどんなに大変なのか想像もつかない。
ガイドブックなどには載っていない未知なる土地が次から次へと出て来る出て来る。
いったいどうしてくれるんだ? また行きたい土地が増えてしまったじゃないか!
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旅本 [休憩室]

日頃から書店へ寄ると旅コーナーで何か新しい書籍が出ていないかをチェックしている。
旅本、つまり紀行モノを探すのだが、これがなかなか良いものに出会わない。
大半が素人の旅日記に終始することが多く、最後まで読み終えることが困難だったりする・・・
それでもチョイチョイ買ってしまうので気が付くと旅本の山が・・・
最近のお気に入りは2冊。
一つは作家の取材旅行記である「ラティーノ・ラティーノ!」。
南米のコアな土地を旅する様は痛快で、切り口が暖かくなんとも不思議な旅情をかきたてられる。
もうひとつはカメラマンの著書である「旅、ときどきライカ」。
旅の多いカメラマンがその写真と共にまとめたものであるが、味のある写真の「こちら側」を想像しながら読み進めるのはテレビ屋としても興味深い。
旅本 .jpg
「面白い」などという感覚は主観であり個人差もあるのだろうが、
よい旅本に出会うと、体のどこかがムズ痒くなって「早く旅へ出ろ」と自分自身にせかされてしまう。

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究極の旅本とは? [休憩室]

一人旅に出るには多くの旅人が本を持参するのではないだろうか?
長い移動時間、時差ボケで眠れないホテルの夜、そんな時、本が友となる。
僕は旅へ出る前に何度も本屋へ行っては吟味する。
面白くても2.3時間で読み終えてしまうのはよろしくない。読み終わってしまえば荷物になってしまうからだ。しかし、読んでみないとわからないから困ったもの。
出来れば旅本、つまり紀行モノが理想。
旅先で旅情を掻き立てられたり、触発されたり・・・
今まさに旅の最中だからすぐに行動に移ることができる。
他の旅人はどんな本を持っていくのだろうか?お勧めがあれば教えてもらいたいものだが。
そんな中、一冊の書籍を思い出した。
開高健氏の「オーパ」。
作家である開高氏自身がブラジル・アマゾンへと繰り出し、
未知の魚類と格闘するノンフィクションだ。
オーパ.jpg
実はこの本には子供の頃に出会っている。
父が買ってきた「オーパ」、当時は大判でまるで図鑑のようだった。
でかい本だったので床においてベラベラめくった。
開高氏の文と共に鮮烈なアマゾンの写真が飛び出し、見果てぬアマゾンに
心躍らせたのだった。
都合の良いことに文の記憶はほとんどなく、写真ばかりを覚えている。
子供にはちょっと難しい文体だったのだろう。
二十数年ぶりにページをめくった、が、すぐに閉じた。
これは旅先で読まなきゃならない。それが良いに決まっている。
旅先でスリや強盗、アジア人蔑視の差別を受けた方もいることと思う。
僕がこれから旅へ出る国は第三世界ばかり、それゆえになにかしら事件に遭遇し、
旅半ばで心がおられることがあると思う。「もう日本へ帰りたい」「旅をやめにしようか」
そんな精神状態がくるのかもしれない。
そんな時に読もう、これこそが究極の旅本ではかなろうか。
この「オーパ」が背中を押してくれるに違いない。
タグ:旅の友
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